朝、なんとか火曜日の学部前期講義のPPTを仕上げてアップする。1925年の孫文の大アジア主義講演まで。
そのあと、学部後期のレジュメ作成に。文化大革命前後なので、改めて史料を読み直す。『人民日報』の記事なども、読み返すと他の意味があるように思える。
夕方、メディアからの取材。
歴史叙述に関して、特に19世紀末から20世紀前半の中国史を叙述するに際して、人物中心のロマン主義、善玉悪玉が対立する叙述といった要素と、共産党、国民党による革命史観を可能な限り排除し、政治過程を淡々と描こうとすると、「つまらない」、「羅列的」という評価が待っている。孫文に対する判官贔屓も含めた、読み手の側の「期待」に応えない書き物もまた、歓迎されないことが少なくない。しかし、「中国ロマン」をそろそろ脱しないと、現在の中国をも見誤ることになるだろうと思う。
朝、共著で出版予定の「選書」についての方針を固める。また、対談の校正を終えて発出。冬の市民向け講座の案内の作成も。
午前中、学部前期講義の質問への返答作成。引き続きPPTの作成に移る。パリ講和会議前後から1920年代にいたる部分。ウィルソン主義、パリ講和会議、五四運動、国際政治の標準の変容、ワシントン会議、金フラン案などなど。専門に近いところは盛り込みすぎてしまう。あと少しというところで時間切れ。
朝、引き続き、夕方の研究会報告のレジュメ作り。なんとか仕上げて発出。最後に先行研究とは異なるいくつかの論点を提示。また、今年度末に駒場にお迎えしたいと思っている外国人客員の申請。通ればいいが。
午前は次の原稿。昨年度の共同研究の総括めいたまとめの文章。午後は、博士論文コロキアム。興味深い内容。あとはまとめかたであろう。夕方から対面式の研究会にて報告。終了後は懇親会。この研究会も一旦ここでしめて、来月から看板を掛け替えて再開。
東大が、警戒レベルを6月15日から下げるとの決断。駒場もそれに倣い、レベルを下げるとのこと。これにより、少人数授業が一部再開される。だが、留学生の一部は帰国しており、日本への再入国が認められていないために、対面式にしても大学に来られないのが現状。この辺りの制度的ちぐはぐさが今後どう響くか。
早朝、企業向けのレポートを作成、また書面参加する中国の国際会議用の原稿を確認して提出。
午前中、都内で対面会議。大きな会議の事前打ち合わせ。終了後、学内行政の会議の準備。また明日の研究会報告準備。夕方学内行政の会議。終了後、教科書関連の会議。今回は担当ではなく、聞く側。終了後、引き続き明日の研究会報告の準備。中国共産党と太平洋戦争関連。
午前中、なんとか「はじめに」と「おわりに」を脱稿。論文集もこれで入稿。数ヶ月後には書店に並ぶであろうか。
昼前からウェブ雑誌の対談。米中関係について。一時間前後で終了。そのあと、オンラインでの講演。こちらは現在の中国のこと。時間配分を間違えた。
明後日金曜日の研究会報告の準備を始める。対面での研究会が予定されている。