酒を抜いた割に、あまりすっきりしない睡眠であった。
午前中、文書館で文書閲覧。国民党の文書は、「促進転型正義」の法案に蔡英文総統がサインすれば、おそらく閲覧できなくなる、との予測の下に、多くの研究者が閲覧に来ている。最後の機会というわけだ。むろん、数年すれば別のところで見られる、というのならいい。しかし、移行期正義の名の下におこなわれる調査によって、文書群が壊されてしまい、散逸したり、簿冊が壊されるのではないかという「心配」があるのである。
昼にはこちらのシンクタンクの方と食事。北京情勢のことや両岸関係のこと。その後、台湾大学に。新しい共同研究をおこなうことに。午後は文書館に戻り文書を見続ける。夜は明日の会議の歓迎会。ここでもまた新しい共同研究に加わることに。さらに、「促進転型正義」の法案についていろいろ教えていただく。
藍と緑の双方と会って話すと、この国の多様性と社会の「裂目」を強く感じ、かつその「裂目」がさらに深まっている印象。
夜は昔の学生や今の学生たちと「呑み」。二次会まで。飲みすぎである。