昨日から蘇啓誠、大阪総領事のことを考えているが、なかなか気持ちがおさまらない。
初めてお会いしたのは20年くらい前だろうか。札幌だったと思う。あれから折に触れてお会いしたが、沖縄に御赴任されてからは機会がなかった。Facebookで繋がっていながら、関空の事件の時に何も声がけをしていなかったことが悔やまれる。自分が何かを言ったからといて何も変わらなかったことはわかるが。
「軽生」の原因が本当に例のフェイクニュースとそれにともなう責任追及にあるとするならば、心から悔やまれる。あの状況の中で、中国だけが日本のバスをチャーターして空港にアクセスできるはずはないし、中国がしているのになぜ台湾はしないのか、というのなら、なぜ中国以外の国はしていないのか、という問いが生まれる。東日本大震災の時に、中国大使館と新潟総領事館が多くのバスをチャーターして三陸に乗り付け、中国人研修生たちを新潟にピストン輸送し、さらに本国に送還した。中国は確かに「国民保護」を昨今重視しているし、空港での中国人の行動も研究対象になっているほどだ。しかし、今回は災害の最中であり、関空へのアクセスが遮断されていたことにより発生したものだ。こういった時に、日本で流れている「ニュース」と、こういった中国語圏の「謠言」とのバランスが完全に崩れて、中国語圏の「謠言」が真実のようになり、それによって台湾の公的機関が攻撃され、さらに台湾側も有効な反論ができないのか。日本側として何かできることはなかったのか。
朝から原稿書き。短めに終わらせようとした原稿が終わらず、分量が増殖しいている。また、短文をひとつ提出。